親の立場からの美術大学95 第一次試験当日のこと

第一次、3回目の3月。

先日は藝大彫刻科、第一次・素描の日でした。

私も心労のため(笑)疲れ果てて、ブログを書く気も起らず・・・。

あれから数日たって、ようやく気力が復活してきました。

いやはや・・・やっと終わったという感じ。💦

坊にとっては怒涛の一日だったでしょうが、それは親にとっても同じこと。

いろいろありましたが「お疲れ様」と言ってあげたいですね。

まず、その勇気をたたえたいです。

「絶対に受かりたい」「でも失敗したらどうしよう」と、不安と期待とで心を滅茶苦茶にしながら向かった試験場・・・。

怖かったでしょう。

泣きたかったでしょう。

子供のころから弱虫で、逃げてばかりだった坊。

まさかその坊が、こんなに大きな挑戦をするとは思わなかったです。

この2年、本当にいろいろなことがあったけれど、

もう負けてしまうんじゃないかと何度も思ったけれど、

それでも、自分を奮い立たせて、坊は自分と戦ったんですよね。

えらかったと思います。

坊は、私の誇りです。(*^_^*)

願わくば、坊の小さな夢が叶いますように!

今年度は大人し目

私たち親子は、藝大にギリギリ電車で行ける距離に住んでいますので、

当日の朝は、5時台の電車に乗って大学に向かいました。

坊は緊張するとお腹を壊す癖があるので、上野駅で個室トイレに籠るはず・・・と思って、余裕をもって集合1時間前に着きました。笑

早めに行っておかないと何かトラブルがあった時に困るしね。

案の定、お腹壊してました。💦

電車の中ではゆっくり寝たかったから、奮発してグリーン車に乗りましたよ。

坊は寝ていましたが、

私は緊張していたからとても眠れなかった。💦

坊は勝手に私を、強くたくましい母親だと思っているようだけど、

実は、私の方がデリケートにできてるんだよね。(´・_・`)

現役の頃から数えて第一次試験は3回目だから、

私たちも手慣れたもんです。

上野駅に着いた時は、まだ雨が降っていました。

雨じゃなければ公園で時間をつぶしたかったんだけど、

仕方がないので、喫茶店を見つけてコーヒーを飲んでパンを食べました。

坊は不安を口にしようとしては、我慢して言葉を飲み込んでいました。

「言霊」じゃないけれど、不安が不安を呼んでしまうから、マイナスな言葉は避けた方が良いと思ってね。

そして集合時間10分前に、試験場に入りました。

私はしばらくの間、門のところで藝大の中に吸い込まれてゆく生徒たちを見ていました。

今年度の学生たちは大人し目でしたね。

静かな印象の子が多かった。

・・・・そんなことが分かるくらい、私もこの雰囲気に慣れた。

3回目だもん。笑

直前の坊との会話

試験会場に母親が付いて行く事に関して、何かを思う人もいるでしょう。

「甘えている」「いい歳をして」・・・。

そんな言葉が聞こえてきそうです。

ただ、パニックに陥りやすい坊にとっては、試験日に親が付き添うことは「必要」なことなんですね・・・。(´・_・`)

それについて気にしているみたいだったので、喫茶店でお茶を飲みながら、私はこんな話をしました。

自分ができない事、苦手なことを手伝ってもらうことは、

決して甘えではないよ。

誰が何と言おうとね。

恥じてはいけないよ。

君には発達障害があるから、これからも誰かに苦手なことを手伝ってもらわない事には、生きてゆけない。

それは仕方のないことだと思って欲しい。

ただし、手伝ってもらうという事は、その人の「時間」を奪っているという事だから、

そして時間というのは、「命」だから、

君は、誰かの命を「頂いている」という事になる。

だから、誰かに何かをしてもらったら、

心から、感謝すること。

そしてお返しとして、君は自分の出来ること・得意なことで、社会に貢献しなくてはならない。

そして、私(母)にも、いつかきっと恩返しをすること。

私への恩返しは・・・・・、

何をしたら良いか、分かっているね?

私を、感動させてくれるね?
私に、美しいものを見せてくれるね?

私がそう言ったら、

坊は「うん、必ず」と、答えてくれました。(*^_^*)

嬉しかった。

本当は、坊が生まれてきてくれた時点で、

私への恩返しは終了しているんだけどね。笑

坊の挑戦そのものが感動であり、

美しいものなんですけどね。

そんな坊の伴走者としての「お役目」をいただけるとは、

ありがたいことです。

坊に感謝・・・ですね!(*^_^*)

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