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夫もそうだが、私の父も葬儀(祖父と祖母の)の時は大張り切りだった。
なんか、「大役を果たしている感」があるのかな?
「俺がやらねば」みたいなやつ?
こっちは「最低限のことをやれればいいじゃん」程度の認識なので、
盛り上がっているピーポーの気持ちが今一つ分からん。笑
田舎の葬儀はすんごいと聞きますけど、令和になってもそうなんですかね。
昔は、すんごかったけどね。
私の母方の祖母は裕福な農家で、祖母が亡くなったときは、それはそれは大きなお葬式を行った。
あの時は私は20歳だったのだけれど、今でもよく覚えている。
「いったい、何日儀式が続くの?」って感じで毎日毎日、宴会が続く。
女はずっと台所に居て、お茶だのお酒だの皿洗いだのして、私もてんてこ舞い。
とにかく手が足りない。
近所の人や、分家の女どもが手伝いに来る。
親戚の親戚とか、なんか知らない人もいっぱい来ていたし・・・。
まあ、「村全体」で葬式を行うんですね。
村中のおばあさんがやって来て、皆で「お念仏」を唱えたのは圧巻だったなぁ。
あれでは、喪主は大変だったと思う。
そして、今現在。
葬儀なんぞは楽になったよね~。
もはや葬儀は、「親戚や世間に対して恥ずかしくないように行う、ミスしちゃいけない一大イベント」ではない。
家族葬、密葬、当たり前。
できるだけ無理のないように、簡単につつましく行う、ふつーのイベントとなった。
葬儀の重要度は、格段に下がったのだ。
なのに、時代は変わったっつうのに、うちのオットにしろ私の父にしろ、
一生懸命になり過ぎやねん。(´・_・`)
そして、立ちはだかる墓問題。
義母の四十九日、坊のいとこたちは初めから不参加なのだが、
夫はうちの坊たちは参加させたいらしい。
その理由が「いつか坊がやる事だから、経験させておかないと」と言ったのは、
びっくりした。(´・_・`)
私ら夫婦の葬儀をこの地で坊にやらせて、墓に入れさせる気なんだってあらためて知ってしまって、
ちょっとショックでした。
いやあ、私は墓仕舞いする気でいたんだけど・・・。(´・_・`)
だって、夫の実家の墓は電車とバスを乗り継いで行かなければならない、不便なところにあるんですよ。
私は正直、これを息子たちに引き継がせるのは無理だと思っている。
遠方に住んでいたら維持するの不可能よ?
ちなみに私は一人娘で、実家の墓もあるのだが、
こっちはもう、いずれ墓じまいして共同埋葬にするって両親が決めている。
今、祖父母のお墓があるんだけれど、
墓と言っても、コインロッカーなんだ。これが。
その背中を見て育った私は、当然息子たちに墓を守ってもらう気などない。
私が死んだら、自分の骨は廃棄で良いとさえ思っているのだ。笑
私はそんななのに、
夫が何のためらいもなく、息子に墓を受け継がせる気でいるのを見て、
夫婦でこうも墓に対する意見が違うのかと、複雑な気分になってくる。
・・・・・夫は私の実家の墓のことはどう思っているんだろう?笑
ガン無視かい。笑
その割り切り方がすごいんだよなぁ。
俺の墓が守られていれば、嫁の実家の墓は良いってか・・・。
私は、我が家のお墓問題に関しては、夫婦間での歩み寄りは不可能だと思っています。
まず、私が夫に歩み寄れません。笑
だって、何度も言うように、私の実家の墓はコインロッカーなんですもん。(´・_・`)
両親がそうしてくれたのは、私のため。
嫁に行った娘の負担を減らすためです。
そしてその選択をしてくれた両親に、私は深く感謝しているのです。
だからこそ、その正反対の価値観に生きることは、抵抗があります。
夫の考えを、礼儀として尊重はするけれど、受け入れる気はないよ、ってことです。
夫もそうでしょう。
夫の実家のお墓は、古いものです。
おじいさんのおじいさんの、そのまたおじいさんが眠っているのです。
墓仕舞いなんて、とんでもない提案でしょう。
要は、私が長生きするしかないのです。
私が、夫の墓を守る立場になるしかない。
夫が亡くなり、義理の姉が亡くなり、
親戚一同の縁が薄れるのを待って、
それから息子たちと相談して、お墓のことは決めましょう。
いやあ、お墓の問題は難しい。
親への愛があるから、大変なんですね・・・・。
そういうこともあってですね、
私が長生きしないといけないと、決意を新たにするのである。笑
写真はPAKUTASOさんのフリー素材を使用しました。