100歳に挑む17 義母の葬儀3

張り切る男たち

夫もそうだが、私の父も葬儀(祖父と祖母の)の時は大張り切りだった。

なんか、「大役を果たしている感」があるのかな?

「俺がやらねば」みたいなやつ?

こっちは「最低限のことをやれればいいじゃん」程度の認識なので、

盛り上がっているピーポーの気持ちが今一つ分からん。笑

田舎の葬儀はすんごいと聞きますけど、令和になってもそうなんですかね。

昔は、すんごかったけどね。

私の母方の祖母は裕福な農家で、祖母が亡くなったときは、それはそれは大きなお葬式を行った。

あの時は私は20歳だったのだけれど、今でもよく覚えている。

「いったい、何日儀式が続くの?」って感じで毎日毎日、宴会が続く。

女はずっと台所に居て、お茶だのお酒だの皿洗いだのして、私もてんてこ舞い。

とにかく手が足りない。

近所の人や、分家の女どもが手伝いに来る。

親戚の親戚とか、なんか知らない人もいっぱい来ていたし・・・。

まあ、「村全体」で葬式を行うんですね。

村中のおばあさんがやって来て、皆で「お念仏」を唱えたのは圧巻だったなぁ。

あれでは、喪主は大変だったと思う。

そして、今現在。

葬儀なんぞは楽になったよね~。

もはや葬儀は、「親戚や世間に対して恥ずかしくないように行う、ミスしちゃいけない一大イベント」ではない。

家族葬、密葬、当たり前。

できるだけ無理のないように、簡単につつましく行う、ふつーのイベントとなった。

葬儀の重要度は、格段に下がったのだ。

なのに、時代は変わったっつうのに、うちのオットにしろ私の父にしろ、

一生懸命になり過ぎやねん。(´・_・`)

墓の問題

そして、立ちはだかる墓問題。

義母の四十九日、坊のいとこたちは初めから不参加なのだが、

夫はうちの坊たちは参加させたいらしい。

その理由が「いつか坊がやる事だから、経験させておかないと」と言ったのは、

びっくりした。(´・_・`)

私ら夫婦の葬儀をこの地で坊にやらせて、墓に入れさせる気なんだってあらためて知ってしまって、

ちょっとショックでした。

いやあ、私は墓仕舞いする気でいたんだけど・・・。(´・_・`)

だって、夫の実家の墓は電車とバスを乗り継いで行かなければならない、不便なところにあるんですよ。

私は正直、これを息子たちに引き継がせるのは無理だと思っている。

遠方に住んでいたら維持するの不可能よ?

ちなみに私は一人娘で、実家の墓もあるのだが、

こっちはもう、いずれ墓じまいして共同埋葬にするって両親が決めている。

今、祖父母のお墓があるんだけれど、

墓と言っても、コインロッカーなんだ。これが。

その背中を見て育った私は、当然息子たちに墓を守ってもらう気などない。

私が死んだら、自分の骨は廃棄で良いとさえ思っているのだ。笑

私はそんななのに、

夫が何のためらいもなく、息子に墓を受け継がせる気でいるのを見て、

夫婦でこうも墓に対する意見が違うのかと、複雑な気分になってくる。

・・・・・夫は私の実家の墓のことはどう思っているんだろう?笑

ガン無視かい。笑

その割り切り方がすごいんだよなぁ。

俺の墓が守られていれば、嫁の実家の墓は良いってか・・・。

歩み寄れない問題

私は、我が家のお墓問題に関しては、夫婦間での歩み寄りは不可能だと思っています。

まず、私が夫に歩み寄れません。笑

だって、何度も言うように、私の実家の墓はコインロッカーなんですもん。(´・_・`)

両親がそうしてくれたのは、私のため。

嫁に行った娘の負担を減らすためです。

そしてその選択をしてくれた両親に、私は深く感謝しているのです。

だからこそ、その正反対の価値観に生きることは、抵抗があります。

夫の考えを、礼儀として尊重はするけれど、受け入れる気はないよ、ってことです。

夫もそうでしょう。

夫の実家のお墓は、古いものです。

おじいさんのおじいさんの、そのまたおじいさんが眠っているのです。

墓仕舞いなんて、とんでもない提案でしょう。

要は、私が長生きするしかないのです。

私が、夫の墓を守る立場になるしかない。

夫が亡くなり、義理の姉が亡くなり、

親戚一同の縁が薄れるのを待って、

それから息子たちと相談して、お墓のことは決めましょう。

いやあ、お墓の問題は難しい。

親への愛があるから、大変なんですね・・・・。

そういうこともあってですね、

私が長生きしないといけないと、決意を新たにするのである。笑

写真はPAKUTASOさんのフリー素材を使用しました。

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