Table of Contents
坊はもともと、粘土の方が上手かった。
現役(高校3年生)の頃に行った、彫刻科講師との面談では、
「粘土は良いのですが、石膏デッサンが・・・」
と言われたものだった。
ところが最近の坊は、
「石膏デッサンは良いけど粘土が・・・」
と言われるようになったそうで、坊は苦悩している。
一つ課題を乗り越えたら、次の課題が現れるとはしんどすぎる・・・。
まあ、人生そんなものである。(´・_・`)
坊は、粘土が下手になったという訳ではない。
ここのところずっと不得意なデッサンに集中した結果、粘土が置いてきぼりになってしまったのだ。
2浪生だし、より多くを期待されているということもある。
粘土の方が、難しいという事もある。
なんといっても、三次元だからね・・・。
しかし、もう8月。
そしてこの夏が、どの受験生にとっても山場だ。
周りがどんどん成長するのを否が応でも見てしまい、
2浪生になって成長のスピードが鈍化した坊は焦っているのだ。
しかし、この焦りが良くない。
もともと、メンタルに問題の有る坊の事。
すぐに精神不安に陥って、できることもできなくなってしまうのだ。
あんまりのんびりしているのも問題だけれど、大概に置いて、
人は焦るとろくなことをしないものだ。
最近の坊は日々をどう過ごして居るかというと、
「上手い奴を見て、不安になる」
「下手な奴を見て、安心して馬鹿にする」
「講師に何か言われると、不安になる」
「講師に褒められると、安心してライバルたちを馬鹿にする」
この、精神ジェットコースター。笑
坊がライバルたちを馬鹿にするのは、やつの性格が悪いからではない。笑
ライバルを蹴落として講師に褒められない事には安心できないのだ。
誰かに「大丈夫」「お前は上手」「きっと合格する」って、言って欲しいのだ。
そうでもしていないと生きて行けない程、坊は追い詰められている。
しかし、現実は厳しい。
一寸先は闇なのだ。
こんな心の有り方では、まともな練習なんかできないだろう。
なぜなら、目の前の作業に集中していないから。
上手い奴に怖気づき、
キョロキョロ周りを見渡しているばかり。
これではいけない。
自分より上手い奴がいたら、「どうやったんだ、教えろ!」って相手の首を絞め上げ秘訣を吐き出させ、
自分より下手な奴がいたら、「どうやったらこいつは上手くなるんだろ?」って一緒に頭を悩まし、
良きアドバイスをくれる講師が来室したら、ぶんぶん手を振って「先生!こっち来てください!」って猛アピールし、
パワハラ講師の余計な一言は無視して、良いことを言い出したら突然目覚めてノートにメモを殴り書きし・・・・。
つまり、
何もかもが、学びなのだから、
すべてを、食ってしまえってことだ。
( `ー´)ノ
講師や、上手い奴、下手な奴。
全て飲み込み、
自分の養分にしてしまえってことなんだ。
不安になっている場合じゃない。
とにかく時間が無い。
悩んでいる暇があったら、手を動かすんだ。
坊ならやれるって、母は知っている。
息子よ、さらなる成長を待っているぞ。(*’▽’)