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美大受験生4タイプ
先日、私は坊とこんな話をしました。
「彫刻科の受験生って、作る作品によってタイプ分類できるかな。」
坊は、ゆくゆくは教師や講師を狙っているので、
「将来教師になったらどうするか」の視点で、
好みのウマ娘になぞらえて受験生を4タイプに分類し、特徴や留意点を上げてくれました。
それがなかなか面白かったので、その時の議論をご紹介したいと思います。
坊と私の分類だし、あくまでも印象の域を出ないのですが、
ネタとしてお楽しみ下さると幸いです。(*’▽’)
坊曰く、
美大・芸大志望の受験生は、
①逃げ馬
②先行馬
③差し馬
④追い込み馬
の4タイプにに分類できるんじゃないかと。
今回は、受験生の6~7割はこのタイプではないかと坊が考える「差し馬」型について考えてみます。(*’▽’)
「差し馬」型とは
「差し馬」は、時間の経過と仕上がり具合が、一直線です。
時間をかければかける程、完成度がアップします。
一歩一歩、どこに踏み出すか考え、失敗したら戻り、成功なら進みます。
基礎の基礎です。
学生は必ずここを通るし、講師もこれを教えます。
直線状のパフォーマンスになるのは、当たり前っちゃあ当たり前と思われるかもしれないですが、
失敗が多ければ直線的には仕上がって行きませんから、実際には難しいことです。
熟練度者ほど、美しい直線に上がって行くはずです。
不器用なタイプは、まずはここを目指すべきです。
実に確実、安定感のある描き方です。
長所はもちろん、「時間さえかければ確実にある程度のパフォーマンスが狙える安定感」というところでありましょう。
差し馬の欠点
では、差し馬の問題点はなにか。
ずばり「時間」となります。
時間をかければかける程高いパフォーマンスが出せますが、時間はあいにく6時間と決まっています。
つまり、「常に時間がない」問題に直面してしまいます。
「どれだけスピードアップができるか」が鍵となるでしょう。
作業をルーチン化し、計画的に進めて行ける「性格」が問われます。
忍耐型でなければ難しいでしょう。
ちなみに坊は、「差し馬」にはなれませんでした。
なぜか。
発達障害持ちで、長時間に渡る一定量のパフォーマンス出力が不可能だったからです。
そして、これが難しいのですが、
「さし馬」で才能が発揮できているのなら、むしろ日本画に行った方が良いのではないかという考え方もあるのです。
デッサンが倍の12時間かけられるからです。
ちなみに基本の「差し馬」から、受験生の一部は「逃げ馬」「先行馬」「追い込み馬」へと進化して行きます。
そして、彫刻科に向いているのは「逃げ馬」「先行型」タイプではないかと(うちの坊は)睨んでいます。
次は、彫刻界の憧れの的、「逃げ馬」タイプについてお話しします。(*’▽’)