親の立場からの美術大学114 求愛ダンス

受験って求愛である

先日、坊から「コンクールの作品なんだけど、B〇とれるかな?」ってLINEで画像が送られてきた。

最近の坊は、石膏デッサンと模刻は実力を付けてきたんだけど、

まだ最後の砦が残っているのです。

はやくそれを克服したいんだけど・・・。

それは、構成です。(´・_・`)

坊が「これは良い!」って思ったものは、必ずしも世間的に見て「美しい」ものでは無いんだよね。

ほら、宇宙人だからね。笑

センスがズレておる・・・。

それは坊の強みなんだけど、こと受験となると裏目に出てしまう。

12時間かけて作ったというそのすんばらしい構成作品、

坊には悪いんだけど、私、一目見て爆笑しちゃったんだよね。

なぜか。

説明は難しんだけど、

まず、ポーズ自体が可笑しい。笑

コンクールで、なんでこんなに笑かす作品造るんだ??

素人目にも「これは駄目だろ」ってやつだったんですよね。

それで、ああ、例え石膏デッサンや模刻で上位に食い込んだとしても、

構成で優れたものが作れるかって言ったら、

それは別なのねって気付いちゃったよ。💦

だって受験って・・・・求愛だもんね。

女の子に選んでもらえなければ、どんな個性的なダンスでも駄目よ。

地球人とは違うダンスしちゃうんだよなぁ。

考え過ぎて宇宙に至る

今まで坊は、感性で作品を作っていました。

賢い子は、ちゃんと「見栄え」を計算して制作するのでしょうが、

うちの坊はそーゆーことが出来るタイプではない。

つうか、無理。

思い付きで作ったとしてもセンスが良ければ成功しますけど、

坊は調子が良い時と悪い時の落差が激しくて・・・。

最近は調子が悪かったんですよね。

それで、構成ノートなるものを(3浪の今更だけど💦)作って案を練るようにしていたんです。

その努力は素晴らしい。

でも・・・。

気付いたんですけど、

宇宙人がいくら頭をひねって案を練っても、

宇宙度が増すばかりなのね。笑

坊は、奇をてらっている訳じゃないんですよね。

ナチュラルボーン「奇をてらっている」やつは、どうしたら良いんでしょうかね。

一つには、参作を見まくって参考にしてゆくことでしょう。

そして、素材をどうやって活かすかよく考えることかなぁ。

普通って難しい、と坊は言う

その後、坊といろいろスマホでメッセージのやり取りをしましたよ。

上記の私なりの解釈を伝えると、

「母ちゃんの言っていることは塾の先生の言っていることと同じだ」って驚かれた。笑

門前の小僧効果ですかね。

まあ、私からの坊へのアドバイスとしては、

鑑賞者の喜ぶものを出せ、という一言に尽きます。

講師の先生も私も、言ってることは同じなんですよ。

「常識の範囲内に収まれ」

・・・・です。

だって、坊が自分の好きなもん作ると常識をはみ出しちゃうんだもん・・・。

今回の坊は、

「素材を生かした構成を練る」

んじゃなくて、

「やってみたい構成に、無理やり素材を合わせた」

ことで、失敗しました。

そんで、奇妙奇天烈な「?」ってもんができちゃった。

それにしても・・・。

「やってみたい構成に、無理やり素材を合わせる奴」なんて、普通いる??笑

この世界に坊しかいないんじゃないか。

素材を無視してるんだから、そりゃダメだわ。

うちの坊、頭のねじがぶっ飛んでるんですかね。

生まれつきネジが無いのかな。笑

ああ、はやく大学に行って、

はやく坊らしい作品を作れると良いなぁ。

え?

もちろん私だって本音では、

普通なんてク〇くらえだって思ってますよ。

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