親の立場からの美術大学55 ウマ娘的彫刻科受験生分類④

「追い込み馬」とは?

さて、今回のウマ娘的彫刻科受験生分類④は、追い込み馬です。(今回で最終回です。)

坊は、彫刻科の受験生を4種に分類しました。

美大・芸大志望の受験生はウマ娘的に言うと、

①逃げ馬

②先行馬

③差し馬

④追い込み馬

の4タイプに分類できるんじゃないかと

ちなみに、うちの坊は「先行馬」。

弓矢を構えて、的に当てるように一気に作品を仕上げるタイプです。

その正反対を行くのが「追い込み馬」さん。

なかなか描き始めません。

長い時間をかけて熟慮した末、少ない手数で描いて行きます。

生徒に占める割合としては、とてもレアです。

午前中を構成に費やす

「追い込み馬」は、他の馬のように「手を動かしながら考える」ことが苦手だし嫌いです。

とにかくまず、考えます。

最初は手を動かしません。

なので、人によっては6時間与えられたうちの3時間は考えています。

常に焦って手を動かしているうちの坊のような多動さんからすれば、信じられないタイプと言えましょう。

しかし、周りが作り始めている中で一人悩み抜いて手を止めているのは、これまた特殊な感性が無いとできないでしょうね。

普通、焦ってしまうでしょう。

受験生として経験を積んでいるどこかのタイミングで、「誰が何と言おうと、私はこの作り方で行くんだ」っていう決意をしないと、とても試験なんて受けられないですよね。

試験の当日、お昼の段階でまだ紙が真っ白とか、粘土が固まりで転がっているとか、常人だったら胃に穴が開きそう。

でも、追い込み馬はそれをやるんですよね。

経験に基づく覚悟と自信が無ければ、不可能なことです。

ミスが無い反面、常に時間との勝負

「追い込み馬」さんは、熟慮した末に描くのでミスは最小限ですみます。

直しも、殆どしません。

あらかじめ、完璧な完成図が頭の中に出来上がっていますから、最も効率的な描き方だと言えましょう。

欠点は、やはり時間でしょうか・・・。

「先行馬」のように、手が速いわけではないですから、常に時間が足りません。

坊が言うには、「追い込み馬が描くデッサンは白っぽい」と言いますね。

つまり、描きこむ時間がないのです。


さて、ウマ娘的彫刻科受験生分類は、これで終わりになります。(*’▽’)

どの馬にも、それぞれ長所と短所がありますね。

坊のお遊びで4分類にしてみたのですが、これは坊が将来(彼の希望道理に)講師になったときに、役に立つかと思います。

先行馬に「ゆっくり描け」だの、

追い込み馬に「早く描け」だの、

逃げ馬に「お前デッサン狂い過ぎ」だの、

的を外したアドバイスをしなくて済みますからね。(*’▽’)

長所伸展を考えるときの参考になれば良いなあと思っています。

しかし坊もアレだね。

先行馬なんで午後暇だから、いろいろ周り見て考えるんやね。(*’▽’)

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