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「先行馬」とは?
さて、今回のウマ娘的彫刻科受験生分類③は、「先行馬型」です。
坊は、彫刻科の受験生を4種に分類しました。
美大・芸大志望の受験生はウマ娘的に言うと、
①逃げ馬
②先行馬
③差し馬
④追い込み馬
の4タイプに分類できるんじゃないかと。
差し馬についてはこちら。→親の立場からの美術大学52 ウマ娘的彫刻科受験生分類①
逃げ馬についてはこちら。→親の立場からの美術大学53 ウマ娘的彫刻科受験生分類②
「先行馬」はこんな感じ。
時間とパフォーマンスが一定ではありません。
急カーブを描いて、一気に完成させて終わりです。
何を隠そう、うちの坊は先行馬です。
・・・つうか発達障害があり注意障害持ちなので、一定のパフォーマンスを6時間にわたって出力し続ける「差し馬」にはなれなかったのですよ。
「過集中でぱっと描く」先行馬に進化せざるを得なかったのです。
他の「逃げ馬」や「追い込み馬」もそうですが、
石膏デッサンも粘土も、最終的には受験生の「性格」で制作方法が変わってきます。
進化つうか、「適応」ですよね。
とにかく速い!
先行馬の特徴は、とにかく速い!ってことです。
その速さたるや、午前中にはほぼすべて出来上がっているほどです。
作り込みに躊躇が無いんで、バシバシ仕上げて、周りから「うるさいんだけど~」と言われます。
まるで、弓を的に当てるような描き方です。
構えたと思ったら、瞬時に当てているから、
「あれっ?もうできたの?」
って、周囲からビックリされます。
じっとしていられない、「多動」タイプさんにピッタリの描き方です。
速い事のデメリット
そんな先行馬さんのデメリットはずばり、
構えが合っていなかったら、
的を外して、即終了ってやつ。(´;ω;`)ウッ…
一気に仕上げるので、途中で狂ってることに気付けないから、
最後まで突っ走っちゃうのですね。
だ、大丈夫大丈夫!
的さえ外さなければ、オッケーだから!笑
その実力が遺憾なく発揮されるのは、「モチーフが複数」ある時でありましょう。
石膏像が二体出された時などはどの受験生も時間が無くてパニックに陥りますが、
なにしろ「先行馬」さんは速いので、みんなが終わらないで泣いている中、余裕で優勝です。
先日坊が、「的を外して失敗したから、午前中後半にパニックになった」などと話していたので、
「失敗してパニックになっているのなら、いっそ全消しして、午後にもう一枚描いたらどうか」と何気なく言ってみたところ、
「あ、それ良いかも」
って言っていました。笑
一日に2枚描けるほど早いのです。
そんな「先行馬」さんの必勝法は、
「構えを外さない」ってことでありましょう。
構えが、全てです。
坊は、「どこをチェックすべきか」をリストアップしてあります。
リストのチェックさえ外さなければ、的を得られる可能も高まります。
チェックして、抜けが無いか確認して、そして打つべし!です。
失敗したら?
早めに全消しして出直せ!
そして・・・・。
先行馬さんの「早い分、雑」なのは、どうしましょう?って課題ですが・・・。
これを修行で改めるのも良いのですが、
精密さを第一に要求されるような、例えば日本画とかは初めから選ばないというのも一案かもしれません。
彫刻科はその点では、十分「先行馬」さんがやって輝ける場所だと思います。(*’▽’)
写真はPAKUTASOさんのフリー素材を使用しました。