親の立場からの美術大学109 坊、トップへ。

コンクール上位

予備校を替えてからの坊の好調は、その後もずっと続いています。

坊の辛そうな顔を見なくて済むのは、本当にありがたいことです。

私も、苦しくなってしまうからね・・・。笑

先日は、コンクールで上位に食い込みました。

・・・つうか、1位だったんですよね。(*^_^*)

「ついにここまで・・・」

と思いました。

私は、嬉しかったですよ、

坊の努力が実ったんです。

ただ、坊は違いました。

ずっと夢見ていたことが叶ったから、さぞかし喜ぶだろうと思ったけれど、

浮かれていたのは一瞬でしたね。

「1位になることは、結果が出る前から分かっていた。」

「予備校で1位をとっても、仕方ないという事に気付いてしまった。」

「予備校でやれることは、ある意味終わってしまった。」

「今後は、完璧のその上。斜め上を目指して行かなければならない。」

いずれも、坊の言葉です。

いつの間にか坊は大人になっており、

冷静にこの結果を見ていたのでした・・・。

そうなのです。

予備校で1位を取ったって、藝大に合格する確証なんてどこにもないんですよね。

そして、予備校で身に付けるべき技術はほぼ身に付けてしまった今、

坊は、こうも言うのです。

「もし俺が藝大を落ちるとしたら、藝大側がいつかそれを後悔することになるだろう」

これを坊が言ったとき、

「もう、私にできることは無いな・・・」

って、思いました。

坊は、ついに技術を自分のものにし、

そして「自信」を持ったのです。

少年は大人へ

長年続いてきたこのブログももう終わり・・・

・・・に、してしまおうかと思ったくらい。笑

「親の立場からの美術大学」はついに、

親の立場から言えることがほぼなくなってしまいましたよ。

最近はずいぶんという事が大人びてきた坊だけれど、

子供っていつの間にか成長しているものなのだなぁ・・・。

「自信」ってどうやったら身に付くのだろうって、ずっと思っていたんです。

絶望や不安と戦いながら月日を重ね、

着実に結果を残して行けば、

自然と身に付くモノなのね・・・。(´・_・`)

坊に、教えられた気がします。

今後の課題は「斜め上を行くこと」

坊のデッサンも塑像も、形に狂いは無くなってきました。

正確に構造を捉えられるようになってきたようです。

嘘を描けって訳ではないけれど、

けれど、「見たものを正しく描くだけでは不十分」なのですね・・・。

坊のデッサンと、最優秀の子のデッサンを穴のあくほど見たけれど、

なるほど、「見たものを見たままに描いた」という点では坊が正しいのでしょう。

・・・・・が、

美しさから言ったら、最優秀の子の方が勝っている。

それが斜め上。

嘘が混じっていても、美しけりゃ勝ち。

想像力や説得力が、

今後の坊の課題なのだろうと思います。

坊もいよいよ、最終局面・・・です。

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