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予備校を替えてからの坊の好調は、その後もずっと続いています。
坊の辛そうな顔を見なくて済むのは、本当にありがたいことです。
私も、苦しくなってしまうからね・・・。笑
先日は、コンクールで上位に食い込みました。
・・・つうか、1位だったんですよね。(*^_^*)
「ついにここまで・・・」
と思いました。
私は、嬉しかったですよ、
坊の努力が実ったんです。
ただ、坊は違いました。
ずっと夢見ていたことが叶ったから、さぞかし喜ぶだろうと思ったけれど、
浮かれていたのは一瞬でしたね。
「1位になることは、結果が出る前から分かっていた。」
「予備校で1位をとっても、仕方ないという事に気付いてしまった。」
「予備校でやれることは、ある意味終わってしまった。」
「今後は、完璧のその上。斜め上を目指して行かなければならない。」
いずれも、坊の言葉です。
いつの間にか坊は大人になっており、
冷静にこの結果を見ていたのでした・・・。
そうなのです。
予備校で1位を取ったって、藝大に合格する確証なんてどこにもないんですよね。
そして、予備校で身に付けるべき技術はほぼ身に付けてしまった今、
坊は、こうも言うのです。
「もし俺が藝大を落ちるとしたら、藝大側がいつかそれを後悔することになるだろう」
これを坊が言ったとき、
「もう、私にできることは無いな・・・」
って、思いました。
坊は、ついに技術を自分のものにし、
そして「自信」を持ったのです。
長年続いてきたこのブログももう終わり・・・
・・・に、してしまおうかと思ったくらい。笑
「親の立場からの美術大学」はついに、
親の立場から言えることがほぼなくなってしまいましたよ。
最近はずいぶんという事が大人びてきた坊だけれど、
子供っていつの間にか成長しているものなのだなぁ・・・。
「自信」ってどうやったら身に付くのだろうって、ずっと思っていたんです。
絶望や不安と戦いながら月日を重ね、
着実に結果を残して行けば、
自然と身に付くモノなのね・・・。(´・_・`)
坊に、教えられた気がします。
坊のデッサンも塑像も、形に狂いは無くなってきました。
正確に構造を捉えられるようになってきたようです。
嘘を描けって訳ではないけれど、
けれど、「見たものを正しく描くだけでは不十分」なのですね・・・。
坊のデッサンと、最優秀の子のデッサンを穴のあくほど見たけれど、
なるほど、「見たものを見たままに描いた」という点では坊が正しいのでしょう。
・・・・・が、
美しさから言ったら、最優秀の子の方が勝っている。
それが斜め上。
嘘が混じっていても、美しけりゃ勝ち。
想像力や説得力が、
今後の坊の課題なのだろうと思います。
坊もいよいよ、最終局面・・・です。