親の立場からの美術大学85  2浪・3浪となったら足し算ではなく引き算である

いろいろな課題をプラスしていきがち

最近の坊は、や~~~っと調子を上げてきて安定している。

ここまで、長かったなあ。

夏休み後からずっと不調だったもんね。

坊が安定しているので、私もうれしい。

思ったようにモノが作れると心が落ち着くのか、心が落ち着いてきたから良いものが作れるのか・・・・。

良くは分からないが、坊が静かなので我が家は平和である。

一般的に言って、浪人生が居ると家の中は大変だ。

例えば、金銭的な問題とか。

しかしそれは一番の問題ではない。

一番の問題は、

うちの坊がうるさいことだ。笑

あいつ、上手く作れないと絶望して騒ぐからさ・・・。

良きにつけ悪きにつけ周りを巻き込んで騒ぐから、こっちまで心を乱されて大変なんだよね💦

まあ、そんなこんなで絶不調の波を乗り越えて成長した最近の坊ですが、

実はちょっとした心の変化があったのです。

まあ、変化があったから立ち直ったんですけどね。

それは・・・。

迷いの果て(笑)に至った心の状態。

坊曰く、

「2浪、3浪したら、足し算ではなく引き算である。」

引き算を考える

2浪・3浪していると、生徒たちは「足し算」になりがちだ。

講師は講評の度に、「ああしなさい」「こうしなさい」とアドバイスを付け加える。

真面目な学生ほど、それらを「全部盛り」にしがちである。

その結果、やらねばならないタスクが積み上がり、とても時間内にこなせなくなってしまう。

たが、実際には6時間という時間制限の中ではできることは限られてる。

坊は、予備校の友達にこんなことを言われたそうだ。

「そんなに何もかも欲張ったって、完璧になんてできっこないじゃない。」

そこで、坊はハッとしたそうです。

残念ながら自分の能力では、今のところ時間内に終了しない。

だったら自分は、今の自分でできることをしよう。

「作り込み」を優先することを捨て、「印象を捉える」ことを優先しよう、と。

結果的に印象作りを優先することで、時間内に満足のゆく作品を作り上げることができるようになり、講師からも褒められるようになったということでした。

余裕をもつこと

そして100%の集中を捨て、70%の集中で余裕を持って作ろうと決めたそうです。

100でやると周りも見えなくなるし、

時間配分もおろそかになってしまうんですね。

集中しながらも頭のどこかは冷めているような、

そんな余裕を持った姿勢で臨めば慌てないし、

たとえ失敗したとしても、途中からの軌道修正が可能になるかもしれませんね。

このようにできない事は諦めて、今できる最重要課題に取り組む。

引き算を行った上での優先順位を考えることが重要なのですね。

そして面白いのが、このアドバイスをくれたのが、予備校の同い年の仲間だったということです。

同期が坊のデッサンを見ながらつぶやいたちょとした言葉に、坊は気付きを与えられたのです。

浅い経験の生徒の言葉が、講師の言葉よりも的を射ていることがあるのですね。

講師は多分「引き算しろ」とは言わないですね。

彼らの仕事柄、「足し算」で課題を増やしちゃうんだと思うんですよね。

このように、どこに金言が落ちているかは分からないものです。

けれど、金言を拾えたのは、

坊の人柄であったり、坊の必死さであったり・・・。

つまりは、坊が自分で引き寄せたのです。

鬱になりながらも、必死にもがいていたもんなぁ、あいつ・・・。

よく頑張っていると思うよ。(*^_^*)

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