親の立場からの美術大学80 親に美大行を反対された時の対処法

親はまず反対するだろう

うちの坊は、高校1年から美術系の予備校に通っております。

予備校にいる子供たちは、みな坊と同じく「一応は親に美大行を賛成されている」子達です。

ある意味、ラッキーな子達であるとも言えます。

親が美術関係の仕事をしているとかなら別ですが、

普通のサラリーマン家庭では、美術系に進みたくても親に反対されて断念せざるを得ない子はたくさんいることでしょう。

代表的な反対意見は、「行って将来どうするの?」「そもそも近くに美大が無い」「そんなお金なない」等でしょうか。

私達も、はじめっから坊の美大行を賛成していたわけではありません。

普通の収入の家庭だし、親族に芸術系はいません。

高校生活の3年間をかけて、「やっぱり美大・藝大しかない」と決めて行ったのです。

バブル時代ならいざ知らず、現在の親はかつてほど金銭的余裕はありません。

自分の老後の資金不足でただでさえ不安でいっぱいなのに、

子供に多浪させてまで、美大に行かせたがるでしょうか?

そんな家庭で生まれ育って、

「それでも、自分は美大に行きたいんだ!」

と子供が思ったとき、どうやって親を説得して行ったらよいのでしょうか?

対処法4選

そんなときの心得と対処法に正解は無いと思いますが、

今の時点での私たちの経験から考えてみました。

(あくまでも、私達の場合ですので御参考になれば・・・)

親はそういうものだと考える

「親が反対したから、諦めた。」と、あっさり諦める子もいることでしょう。

でも、それはちょっと待って欲しいんです。

それは、本当に親が反対したから諦めたんですかね?

もともと、「自分も」自信が無かった。だから親が反対したのを言い訳にして、

実は自ら挑戦のステージから降りたのではないでしょうか?

もしそうなのであれば、あなたは将来きっと後悔することでしょう。

親は、保守的なものです。

ましてや、自分とは全然違う人間なのです。

「親が反対するから・・・・」と嘆く前に、もうちょっと親を説得してみませんか?

長期戦を考える

坊の通う予備校には、保護者のための集りがあります。(現在はコロナでどこも中止だと思います。)

以前、その席で高校3年生のお母さんが、「息子が美術系の大学に行きたいと言い出した。でも、絵なんて描いているのを今まで見たこともないし、小中学校では美術の成績は普通以下だった。だいたい高校の選択科目で美術をとっていない。スポーツばっかりやってる。」と嘆いているのを聞いて驚いたことがあります。笑

その時は、他人事ながら「そりゃあないわ」と同情しました。

高校3年生になって急に美大に行きたいと言っても、親は困惑するばかりでしょうね。

でもこれが「小さい頃から絵が好きで」「物を作るのが好きで」だったらどうでしょう。

学校の美術の成績も良かったとしたら?

もちろん高校の選択科目は美術で、部活も美術部。

なにがしかのコンクールで賞を取っているとなお良いですね。

日常的に作品を作っていてそれを親が見ていれば、

子供から「美大に行きたい」と言われた時に「気持ちは分かる・・・」と、

多くの親は思うはずなんです。

アルバイトを考える

金銭的な問題は、これはどうしようもない点もあるのですが、

あらかじめいくらくらい必要であるかは、概算しておきましょう。

親にどうしても頼めないのだったら、

アルバイトをして貯めておきましょう。

始めるのは、早ければ早いほどいいですね。

予備校の多浪生は、ほとんどの子がアルバイトをしています。

普段は仕事をしていて、

夏期講習や冬期講習のみで、勉強する子もいます。(過労で倒れている人もいますが・・・)

本当に金銭的には無理ですか?

もう一度、考えてみましょう。

早めに行動する

親の説得も、アルバイトによる蓄財も、

早めに行動するのが𠮷です。

親に、「この子は思い付きで言っているのではないな・・・」と思ってもらえるように、

こつこつと実力を蓄えましょう。

「美大に行きたいんだ!」って叫ぶのも大切だけれど、

それよりも素晴らしい作品を親に見せてプレゼンすることです。

その出来が良ければ、いくら親が素人であったとしても、

「これはひょっとすると・・・・」

って、思うかもしれないんです。

だから、美大・芸大を目指すなら、

とにもかくにも、練習しかないんですね。

実力は年がかりでしか身に付きませんから、とにかく長期戦で。

だから、たった今から行動しましょう!!

幸あれ、美術系を目指す学生達!

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