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「逃げ馬」タイプとは
坊のお遊びの続きです。
彫刻科の受験生を4種に分類してみました。
美大・芸大志望の受験生はウマ娘的に言うと、
①逃げ馬
②先行馬
③差し馬
④追い込み馬
の4タイプにに分類できるんじゃないかと考えています。
差し馬についてはこちら。→親の立場からの美術大学52 ウマ娘的彫刻科受験生分類①
今回は、「逃げ馬」についてです。
序盤から先頭を走ってリードを取り、後続の馬を大きく突き放してそのまま最後まで逃げ切るという、まさに受験生憧れの存在・・・。
最初から最後まで先頭を譲らない、
それが「逃げ馬」であります。
彫刻科の憧れの的「面」で描く人
「逃げ馬」さんの描く初期段階のデッサンをはじめてみた時、私は「?」って思いました。
輪郭線が無いか、あってもうっすら描かれているだけであって、
代わりに、面が大胆に塗られている。
面が複数描かれているから、紙面が真っ黒に見える。
線ではなく、「面」で絵を描くタイプです。
彫刻科にとって重視されるのは「立体」なのですが、
立体は捉えることが難しく、
学生の多くは、「輪郭線」でとらえてしまいます。
普段から、我々は輪郭線で描かれた漫画に慣れ親しんでますしね~。
ところが彼らは天才なのか熟練なのか、面からとらえて、面で描きます。
はじめっから石膏像を立体でとらえ、面を描けるのだから「すげ~」って訳です。
逃げ馬さんは「差し馬」から進化し、非常に稀な存在だと坊は言います。
坊は2浪した今でも、「面で描きたいが、自分にはできない」と言ってますね。
大胆不敵な性格?
「逃げ馬」の特徴は、色やベースをさっと塗ってしまい後から合わせて行く点です。
修正ありきの描き方です。
なので坊曰く、
直さなきゃいけない工程が多過ぎるので、普通不安になってくるらしいです。笑
それが嫌だから、面で描けないと坊は言いますね。
性格的な向き不向きがあるかもしれないですね。
どんなに狂っても修正できるという、気合が必要です。
強気なのかな?大胆なのかな?自信があるのかな?
そういう「逃げ馬」タイプの欠点は、
まず、「直しながら描く」タイプのため、「直し切らないと最悪」ってのがありますね。( ´∀` )
さらに、面を塗ってゆく描き方なので、「失敗すると画面が黒すぎ」ってのもあるみたいです。
そうは言っても、彫刻科にとって「面」で描けるってすっごい貴重な資質。
学生の憧れの存在ですね。
次回、我が息子タイプ「先行馬」についてお話しします。(*’▽’)