親の立場からの美術大学5 専攻を決める

はやめに専攻を決める

坊1は高校1年から美術系の予備校に通っています。

はじめは、「基礎科」に入っていました。

まずは週1で。やがて週2で。

でも基礎科に入ってデッサンしているだけでは合格できません・・・。

専攻を決めなければならないのです。

「油画」とか「日本画」とか「彫刻」とか「デザイン」とか、そういったやつです。

これがなかなか決まらなかった・・・・。

いや、すんなり決まる子なんているんだろうか。

ちなみにうちの坊はまず油画に行きました。

理由?まあ、いくらでも理由はあるんでしょうけど、要はあれですよ。

・・・・・なんとなく。(そんなもんですよね)

で、暫く油画でやってたんですよね。

でも今一つ冴えなかった。

そんな時たまたま私、予備校の先生のお話を聞く機会があって、その時に先生がこんなことを仰っていたんです。

「彫刻はね、一番原始的な芸術なんですね。目の前にある粘土に手をぶっこんで手を動かして造り上げた、それが始まりなんです。向いてる子?じっとしているのが嫌いな子ですね。彫刻はね、作品の周りをぐ~るぐ~る回りながら作るんです」

その話を聞いて、私は膝を打ったのです。

うちの多動の坊にピッタリだわ!!(笑)

そして強引に体験で彫刻科に行かせたところ、私の思った通り坊はすっかり彫刻が気に入ってそのまま彫刻科に住み着きました。

親の感は案外当たるのです。

これでも、スムーズに決まった方だと思います。

いろいろ放浪している子もいるようですから坊はラッキーだったかもしれませんが、それでも時間は無駄にしたんですよね~。なぜかというと・・・・。

長期休みはチャンス

同じ石膏デッサンでも、科によって求められる「質」が違うから、なのです・・・・。

まず、油画は鉛筆でしたけど、彫刻は木炭です。そこからしてえらい違いですよね。

そして彫刻科で求められる絶対的な質、それは「立体感」だそうですよ。奥行っていうのかな。

画面に奥行を出すためには、実際に見ている石膏像を忠実に描くってことはしないらしい。

ちょっと「変える」らしいのです。

それは油画には求められなかったことで、「すごく難しい」といっていました。

だからはじめは油画の癖が残っていたから、それを変えてゆくのが大変だったと言っていました。

こんな風に科によって求められることが違うので、できるだけ早く専攻を決めてはやくコツをつかむことが求められます。

高校生には学校もあるからなかなかできないかもしれないけれど、せめて夏休みなど長期の休暇中は、バシバシ体験で各科に入ってみることをお勧めします。

週6で通え

坊は、高校3年の時週6で通うことを躊躇した・・・・。

これもすっごく後悔しています。

「学校の後、週6で美術の予備校なんて通えないよ~」

確かにそうだ。でも通え。

「体がきついよ~」

分かる。でも通え。笑

そう思うくらい、とにかく量をこなさないとね~。( ;∀;)

もうね、最後は時間が勝負です。

身近に美術の予備校があるのなら、あーだこーだ言ってないで一日でも多く通い一枚でも多く石膏デッサンを描き、そして一つでも多く各科の作品を作るべきです。

後手後手に回った、こうれが私の後悔です。

皆さまは頑張ってください!!

グッドラック!!

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