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先日、坊の予備校のオリジナル作品展を見に行きました。
坊が多浪しているのでここ何年も通っていますけど、そろそろ終了にしたいですね。笑
今年度はなかなか力作ぞろいだったんですが、
ただ、なんというのか大人しすぎるのが気になって・・・。
奇麗だけれど、まるで受験用の作品みたいにお上品。
悪く言うと、・・・「無難」。
良くも悪くも、そつない作品が並ぶので、作家性のある作品が浮き立つ展覧会でありました。
「物語性」は、技術じゃないんですね、
結局、何を思い何を伝えたいかなんだと思いました。
あと、「個性的であろうとして奇をてらったものの、それってどこかで誰かがやったやつ」ってのが、やっぱり多いですね。笑
100円ショップで買ってきた「かわいいグッズ」に血のりのせるやつ。
なんか、毎回見ている気がする。笑
ロリ作品に残酷性を混ぜるやつね。
お金ないから、100円ショップの造花買ってくるんでしょうね。
結局ね~、高校生ぐらいだと、個性なんて出ないんでしょうね。
蓄積が無いもんね。
超個性的なのはうちの坊くらいですよ。
うちの坊の変人ぶりは、ナチュラルだからね。
人と違うことにかけては自信あるわ。笑
作家としては、頼もしいね。
先日坊と話していたら、
坊が、予備校の同期の子のデッサンを「気持ち悪い」と表現していて、
「気持ち悪いデッサンと、気持ちいいデッサンがあるんだ!」と、驚いたのだった。笑
気持ち悪いってなんだ?
自分の美意識に合わないものか?と思ったら、
そうじゃなくて、「癖が強すぎる」デッサンは良しとされないみたいですね。
受験のデッサンにおいては、型が決まっているので、
変な個性を出してはいかんということでしょうか。
だから、一目で「あいつが描いた」って分かってしまうような癖は、
極力矯正しとけってことですね。
癖があって「この癖、絶対あいつの描いたやつ~」って言われるのはダメで、
上手すぎて「この上手いのやっぱりあいつの描いたやつ~」って人にならなきいけないってことですね。
坊もそうだし、藝大に合格した先輩もそうだけれど、
「言語化」って大切ですね。
坊には、語る言葉を持たせたいと思っているんですよ。
どういう事かというと、
自分の作品を前にして、漫然と「上手く行った」「ダメだった」とか言ってるだけじゃダメで、
何が良かったのか、悪かったのか、それはなぜなのか、じゃあ次回はどうするのか、考えて言葉にしとけって意味ですね。
坊が言っていたんだけれど、
コンクールで5位をとった子に、「何で上手く行ったの?」って聞いたら、
「何となく・・・」みたいな返事で、成功の理由を言葉にできなかったらしいんですよね。
これ、天才なら「何となく」で良いんでしょうけど、
凡人は、必ず反省を言語化をした方が良いでしょうね。
そうしないと、次回の課題の設定ができないでしょう。
右手に感性、左手に理論。
・・・・・が必要だと思うのでありますが、いかがでしょうか。笑