親の立場からの美術大学60 オリジナル作品展&徒然

オリジナル作品に作家性を見る

先日、坊の予備校のオリジナル作品展を見に行きました。

坊が多浪しているのでここ何年も通っていますけど、そろそろ終了にしたいですね。笑

今年度はなかなか力作ぞろいだったんですが、

ただ、なんというのか大人しすぎるのが気になって・・・。

奇麗だけれど、まるで受験用の作品みたいにお上品。

悪く言うと、・・・「無難」。

良くも悪くも、そつない作品が並ぶので、作家性のある作品が浮き立つ展覧会でありました。

「物語性」は、技術じゃないんですね、

結局、何を思い何を伝えたいかなんだと思いました。

あと、「個性的であろうとして奇をてらったものの、それってどこかで誰かがやったやつ」ってのが、やっぱり多いですね。笑

100円ショップで買ってきた「かわいいグッズ」に血のりのせるやつ。

なんか、毎回見ている気がする。笑

ロリ作品に残酷性を混ぜるやつね。

お金ないから、100円ショップの造花買ってくるんでしょうね。

結局ね~、高校生ぐらいだと、個性なんて出ないんでしょうね。

蓄積が無いもんね。

超個性的なのはうちの坊くらいですよ。

うちの坊の変人ぶりは、ナチュラルだからね。

人と違うことにかけては自信あるわ。笑

作家としては、頼もしいね。

気持ち悪いデッサンとは何か

先日坊と話していたら、

坊が、予備校の同期の子のデッサンを「気持ち悪い」と表現していて、

「気持ち悪いデッサンと、気持ちいいデッサンがあるんだ!」と、驚いたのだった。笑

気持ち悪いってなんだ?

自分の美意識に合わないものか?と思ったら、

そうじゃなくて、「癖が強すぎる」デッサンは良しとされないみたいですね。

受験のデッサンにおいては、型が決まっているので、

変な個性を出してはいかんということでしょうか。

だから、一目で「あいつが描いた」って分かってしまうような癖は、

極力矯正しとけってことですね。

癖があって「この癖、絶対あいつの描いたやつ~」って言われるのはダメで、

上手すぎて「この上手いのやっぱりあいつの描いたやつ~」って人にならなきいけないってことですね。

感性+理論

坊もそうだし、藝大に合格した先輩もそうだけれど、

「言語化」って大切ですね。

坊には、語る言葉を持たせたいと思っているんですよ。

どういう事かというと、

自分の作品を前にして、漫然と「上手く行った」「ダメだった」とか言ってるだけじゃダメで、

何が良かったのか、悪かったのか、それはなぜなのか、じゃあ次回はどうするのか、考えて言葉にしとけって意味ですね。

坊が言っていたんだけれど、

コンクールで5位をとった子に、「何で上手く行ったの?」って聞いたら、

「何となく・・・」みたいな返事で、成功の理由を言葉にできなかったらしいんですよね。

これ、天才なら「何となく」で良いんでしょうけど、

凡人は、必ず反省を言語化をした方が良いでしょうね。

そうしないと、次回の課題の設定ができないでしょう。

右手に感性、左手に理論。

・・・・・が必要だと思うのでありますが、いかがでしょうか。笑

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