100歳に挑む4 母(78歳)から学ぶ。

新しいことは受け付けない

私の母は、月に一回俳句の会に行くのを楽しみにしている。

電車で一駅のところだが、自宅から駅まで大人の足で15分弱歩くので、

両股関節を人工にしてる母にとってはバスが必須となる。

しかし、未だにSuicaを持たず小銭で乗り降りしており(ちなみにスマホも持っていない。)

最近、指先の巧緻機能が低下してきたので、財布の中から小銭を取り出すことが難しくなった。

私はここ何年か、ずっと母にSuicaを勧めてきた。

ところが、ず~~~~~~~~~~~~っと拒否られてきたのだ。

曰く、どうやって使ったらいいのか分からない、チャージって何?とにかく分からない、電車に乗るのは週に一回だからそんなに困っていない、どうせだんだん足腰衰えて俳句の会にも行けなくなるのだから、そうしたらバスも乗らなくなるから良い、とにかく難しそうだから嫌だ、今のままでぜ~んぜん大丈夫。

・・・・ってあれこれ言い訳しているうちはまだ良かったんだけど。(´・_・`)

この間バスの中で手に握っていた100円玉が指先から落ちて転がってしまい、

拾いたかったんだけれど、情けないことに自分では拾えなかったというのだ。

足が悪いからしゃがめないし、力が無いからしゃがんだら最後立てないのだ。

足は杖を持てば良いけれど、指先の力が衰えて「ずっと100円玉を持っていられない」のはどうしようもない。

そして、「ところで前言ってたSuicaってどうよ?」ってきたもんだ。

だからね、「今使わないから、要らない」じゃないんだよ。「いづれ使うかもしれないから、体験しておく」って発想が人生には大事なんだよ~。(´・_・`)

年を取れば取るほど、「はじめて」のハードルが上がってゆくんだから、ぜひいろいろお試しをして欲しかった。

Suicaは絶対便利すぎて、「何でいままっで使わなかったのかしら??」って言い出すに決まっているわ。笑

クレカは作れんかもしれん

彫刻の森美術館の作品。これ好き。

Suicaでバスや電車が乗れるようになれば、切符を買う手間も小銭を出す手間もなくなりますから、きっと母は気に入るはず。

次の問題は、チャージですね。

まあ、今迄だって券売機で切符買ってる訳ですから、チャージくらいできると思うのよ。

でも、なにせ「はじめて君」なのでいろいろ気を揉んでしまい、

電車に乗ってて残金が無くなったらどうしようだの、どこで残金を確認するんだの、あーだこーだ不安を繰り出してしまうのですね。

せめてスマホを持っていてくれたら、私がモバイルチャージしてあげたのに、

スマホ持っていないし。

だったら、ビュースイカカード作ってオートチャージできるようにすればいいじゃん。

・・・・って言って気付いたけど、母の年齢ではクレカ作れないよね。多分。(*’▽’)

もっと若いうちに作らしておけば良かったなぁ。

そして、人ごとじゃないよね。

私だって、50歳。

何歳までクレカ作れるか、分かんないよね。

いつか作ろうとか思っているものは、今作ってしまった方が良さそうですね。

今のうちから、対策練っておこうっと。

そして、銀行まで行けないかもしれん・・・

バスを使わないことには出かけられなくなってきた母だけど、

それで困っていることがあって、それは銀行に行けなくなって来たことです。

「晴れで」「足が痛くない日」にしか、銀行に行けない。

歩くの遅いし、ネットバンキングとか使えんし、変に用心深いからハンコや通帳の一切を貸金庫に預けてあって、

それを取りに行ってからじゃないと出入金できない。

行って帰って、2時間くらい。

なにこの、超絶不便な世界。

「銀行行くの大変!」って、そりゃあそうだわ。( ´∀` )

年を取ったらあんまり遠いところの銀行は大変よ?ってことと、

あとは、やっぱりネットですよ~。

ネット使いこなせれば、結構いろんなことが楽になるんですけども・・・・。

振込だって、わざわざ銀行に行かずともできるじゃん。

通帳記入を一年に一回はしなきゃいけないとか、通帳レスにしてしまえばいい。

便利な方法はいくらでもあるのに・・・。

ネット&パソコン(スマホ)が使えればだけど。

「時代に付いて行く」って、大事なんですよね。(´・_・`)

便利なことには常にアンテナを張って、肉体や精神の衰えを補ってもらいましょうよ。

母をみていると、つくづくそう思います。

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