年をとったら便利な場所に住む

町並み

過疎地住まいの義母

義母は一人暮らしです。

住まいは、風光明媚なのですが駅から遠くコンビニもない、住むには不便な過疎地。

山あり谷あり、海ありの地形です。

車の運転ができないので、買い物の時はリュックサックをしょって山を越えたスーパーまで出かけています。

元気な頃はそれでも良かったのです。

腰や膝が痛くなってからは、重い荷物を持っての長距離移動が大変になりました。

天気が悪ければ出かけられないし、買い物を頼める人も近所にいないし。

スマホどころか洗濯機も二層式で、新しいことを始めるのを極端に嫌う人だったから、宅配サービスなど頼める義母ではなく・・・・。

そんな義母が熱中症になり、家の中で倒れているところを発見されたのが昨年の夏です。

幸いにも体調は回復できたのですが、入院中に認知症が悪化して、いよいよ一人暮らしはできなくなってしまいました。

買い物が不便な場所は、介護も不便となります。

駅から近ければ私が通って介護・・・って選択肢もあったかもしれないのですが、

まあ、行って帰って5時間かかる距離です。

無理でした。💦

デパート近隣住まいの母

ひるがえって私の母。

最寄りの駅から徒歩15分くらいのところに、しかもデパートまで歩いて5分という好立地に住んでいます。

大きなデパートなので、中に銀行の支店や美容院、薬局があります。

食事ができるフードコートもあります。

両股関節が人工関節で、腰痛や膝痛にも悩まされ、シルバーカーを押さないと歩けない母ですが、

平地なので、ゆっくり歩いて買い物に行けます。

便利なデパートが近くにあるから、なんとかやっているのです。

デパートが近くにあるのは、母にとっても便利なのですが、

家事のできない父にとっても、母に対する介護の面で、すごく助かっています。

父は数年前に運転免許証を返上したので、父自身がが徒歩で買い物に行けることも重要でした。

徒歩で買い物に行けるので、高齢者二人でなんとかやっているのです。

年をとったら歩けない

義母を見て、そして実母を見て、私は「年をとったら便利なところに住む方が良い」とつくづく感じています。

無論、ネットを使いこなせれば、宅配などで買い物をすますことができるでしょう。

ただ、そもそも「宅配サービスが無いほどの過疎地に住んでいる」場合は、これからはちょっと厳しいのかもしれませんね。

10年後、20年後の生活を予測するのは難しいですが、

「年をとったら歩けなくなるかもしれない」

頭の片隅に、ちらっとそのイメージは持っておいた方が良いのかもしれませんね。

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