Table of Contents
予備校から学ぶのは教師からだけではない
坊は、大手の美術系予備校に高校1年の頃から通っています。
独学は、絶対無理だろうとは分かっていました。
中には、独学で行く子もいるでしょうが、残念ながらうちの子は天才ではありません。
努力をさせないといけない。
実は今の予備校を検討する際に、他にも数件美術塾を検討してはみたのです。
自宅から近い距離に小さな個人塾があって、通うのには便利なのは解っていたのですが、
難関大学への合格者の数を調べた結果、長い事「ゼロ」だと知り「これはダメだな」という結論に達しました。
先生が一人というのも不安です。
複数居れば良いってものでもないのでしょうけれど、個人塾で先生と気が合わなかったら最悪ですよね。
美術塾はそもそも「何が正解か」はっきりしていないところでもあります。
どのように描けば合格なのか、よく分かりません。
講師の「合格への導き方」に頼るしかないのです。
その点大手予備校でしたら、合格への研究はしっかりされているはずですし、坊にぴったりの教え方をしてくれる先生に出会える確率が高くなるでしょう。
大学受験を考えたら、大手予備校のノウハウがぜひ欲しいところです。
実際に坊は、お気に入りの先生を見つけました。
ただ、大手予備校にも欠点はあります。
坊は先生にすぐに話しかけて打ち解けるタイプだけれど、大人しい子だと「その他大勢の生徒」になって埋もれてしまう可能性があるかもしれませんね。
自分から積極的に先生を捕まえないと、まず学べません。
あと、生徒数が多ければ当然ですが、「周りがうるさい」。
感覚過敏を持つ子だと、どこまで耐えられるかも考えないといけません。
個人塾だったら、そういう問題は少ないと思うんですけれど。
ライバルから学ぶ
先生からの指導もありがたいですが、予備校で学ぶ最も良い点、それは、
ライバルの存在です。
これは本当に助かりますね。
「神みたいな先輩がいる」
「俺より上手い同期がいる」
「俺を追い抜いている後輩がいる」
このように坊に思わしめる存在が、坊の競争心に火をつけるのです。
「あいつがこれをやっていたから俺もやる」
「あいつが自主トレしていたから俺もやる」
こういうやる気スイッチはライバルが居ればこそです。
良い石は、同じく良い石でないと磨かれないと思うのです。
独学が難しいのは、こういうところが弱いかもってところです。
競争心を利用するのがちょっと難しかもしれません。
すべてが教師となる
最近坊は、どこかに出かけるとなると、必ず木炭と用紙を持って行くようになりました。
もう、何を見ても考えることは美術のことばかり。
美術館にも行きますが、私とは違って、作者の目線から作品を見ているのが分かります。
ああ、心の底から芸術家になって来たなぁと思うのです。
受験まで、あと一か月。
浪人1年間、よく頑張ったよね。
合否はどうなるか分からないけれど、あともう少しだ、頑張れ!