親の立場からの美術大学1 将来食っていけない件

アート

将来食っていけないが、将来のことは分からない

長男は美術大学に行くらしいです。(浪人生です)

美大を目指しているというと、まず言われるのは「就職口が無いでしょう?」ですね。

じじばばや高校の担任など、いろいろな人に反対されました。

特にババ(私の母)は、私に「浪人なんて」だの、浪人したら「2浪は流石に駄目だよ」だの「あの子を(良い大学目指すように)誘導してるのはあんたでしょ(んなことするかっ!)」とか、孫可愛さのあまりすっかり理性が吹っ飛んで、余計なことを言って嫌がられるババに成り下がりましたもんね。

私も子供のころから美術が好きで、ずっと美大に行きたいと思っていました。

でも、私は夢見るだけで行動しない子でして、高校3年になって「美術大学には実技試験があってそれには美術系の塾に行って修行しなければダメらしい」って知ったのです。昔はネット検索なんて便利なものは身近になく・・・。

それに、母に将来就職に困るからって説得されて、泣く泣く普通の大学に行ったんですよね。

ところが大学在学中にバブルが弾けて、私は結局就職に苦労することになります。

どうせ就職に困るのならば、せめて好きなことをやりたかったと、強く思ったものです。

私は今理学療法士なのですが、この10年間で時給が1000円下がりました。

養成校が増えてPTの人数が増えたのが原因の一つなのですが、こんな日が来るとは思わなかった。

一生安泰な職種などないことは、しかとこの目で見てまいりました。

将来なんて、誰にも分からないのです。

お金はかかるが仕方ない。(白目)

美大に入るための専門の塾が、何とか電車で通える範囲にありましたので、高校1年から通わせています。

交通費に授業料に春夏冬講習、そして画材~~~~!!

〇にそうです。いやもう、〇んでいるのかもしれぬ。笑

脛はすでにない。(かじられ過ぎだ)

合格してからもお金がかかる。

坊なんて彫刻科だから、あんな馬鹿でっかい石とか木とか、いくらするのであろうか。め、めまいが・・・。

それに、浪人が当たり前の世界ときたもんだから、今年度合格するのかさえ・・・。ま、まあお金の問題は置いておきます。(いつか書きます。)

一生懸命にやるっていう貴重な経験

それでも、同じ志を持つ仲間と一緒に頑張るってのは、何物にも代え難い経験だろうなって思います。

仲間と切磋琢磨して毎日修行して、成長して行く自分を感じることができる。

最高です。

それに、坊1の性格から言って、ちょっと一般企業での就職は難しいのかなって考えています。

「わたしの長男、就職できないかも。」

って言うと「そんなことないでしょ~」って言われてしまうけれど、多分そういう人は自分の子も含めて周りに「働けない人」を見たことないんでしょうが、

私も長男を育てるまでとても信じられなかったですけど、

心身ともに健康でも、様々な理由で働けない人っているものです。

そのような子に「やりたいことをやらせる」は、一筋の道であります。

美術では家族を養う分は稼げないかもしれないですが、自分のお小遣いにはなるかもしれない。

なにより、好きなことが上手にできるっていうのは生きる希望になりえます。

普段、生きるためにやりたくもないアルバイトをやっていても、家に帰れば好きな作品を作れる。

親として、そこに賭けた訳です。

人生の喜びへの投資です。

副業には役立つ(かもしれない)

某動画サイトを見てると、副業副業言っていってるのをよく見かけるのですが、流行ってますよね、副業。

なんでそんなにはやっているのかっていったら、まあ将来に不安を抱えている人や会社からの収入ではやっていけない若い人が増えてきているのでしょうね。

美術を卒業した人は、美術では就職できないかもしれないけれど、「副業」はあり得ますよね。

その点では、特殊スキルを学ぶ美大受験は良い手かもしれませんね。

例えば現時点で言えば、ストックイラストやココナラ、メルカリなどで会社勤めをしながら作品を売るような副業ができるかもしれませんね。

・・・・・最も、AIがイラスト描き始めたら終わりなんですけどね。

現時点でも、巷には上手なイラスト描く人が多過ぎで、タダできれいな作品がネットで見放題の今、そうとう上手でも売れないんじゃないのって言う問題もありますけどね。

まあ、私は酔狂な親なので坊にお金をぶっこんでいるわけですけどね。💦(*’▽’)

ああ、今年度は合格するといいな~。

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